ちょい不良オヤジ・西尾茂之の辛口ｂｌｏｇ

兵庫県テニス協会の創立６０周年にあたって、
機関誌に寄稿を頼まれた。
以下がその原稿です。
皆さんも読んでみて下さい。


兵庫県テニス協会創立60周年誠におめでとうございます。

私も関西出身で高校までは甲子園で生活し、
その後上京し、早稲田大学、住友軽金属、
そして25歳の時プロに転向しました。

テニスは、幼い頃、テニス好きの父の影響で始めたものの、
小学生の時は野球チームのレギュラーだった事もあり
テニスなんて軟派なスポーツと、運動神経に自信があった私は
「負ける訳ない！」と思っていました。

六甲学院中学校3年生の時に出た県大会！
シングルスでラッキーにも優勝。
これが私の人生を大きく変えました。

小学生の卒業文集に書いた自分の将来の夢、
「デビスカップの選手」に向けて一歩踏み出したのです。

兵庫県は硬式テニスが盛んで、特に私立学校が力を入れていました。
甲南、関学、灘、甲陽、六甲、報徳、仁川等、沢山の名門校が並ぶ中、
当時の受験の御三家、六甲から優勝者が出た事も
センセーショナルでした。
しかし所詮フォアハンドとサーブしか打てなかったし、
フォームはぎこちなく、
今から思えば優勝するテニスではありませんでした。

父に洗脳されたとは言え、思い込みとは凄いもので
この時、私は、自信と共に ある階段を登り出したのです。
あの時の優勝がなければ今の私は絶対にないのです。
そう考えると勘違いとも言える思い込みが
デビスカップ選手、全日本チャンピオン西尾茂之に行き着いた訳で・・・
複雑な思いです。

私も今年で54歳になります。
あっという間でした。

当時お世話になった辰馬会長、
園田学園の光國先生も亡くなられました。

今になってもっと話したいと思う、
いや、今になったからこそ話したいと思います。

今、私の人生は最高です！
大好きなテニスをする事で、普段はお目にかかれない
様々なジャンルの沢山の方と知り合えます。

未だに次の夢も抱いています。
自分の手でスター選手を育てる事で、テニスのステータスを上げ、
日本においてもテニスが文化として認められるように・・・
そして小さな子ども達が憧れ、目指すスポーツになる事を、
心から願っています。

夢は必ず達成出来る。
私の夢の始まりは、他でもない
あの中学3年生の時の、あの優勝である事は紛れもない事実なのです・・・