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ちょい不良オヤジ・西尾茂之の辛口blog

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西尾茂之
プロフィール
1954年5月23日生まれ。42年のテニスキャリアを持ち、元全日本ランキング1位。全日本プロテニス選手権、全日本ローンコート選手権、全日本室内選手権などで全て制覇し一時代を築く。1996年には、シニアツアートーナメントにて、ビヨン・ボルグとの対戦を果たす。
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Dr.西尾 テニスクリニック ストローク編
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セレナ・ウイリアムズ優勝

俺が家のテレビをつけた途端、セレーナ・ウィリアムズが、
両手を高々と挙げているシーンが目に飛び込んだ。
セレーナがシングルのタイトルを取ったんだ!
とすぐわかった。
セレーナの隣で、つまらなそうに、
シャラポアが立たずんでいた。

4、5年前は面白くないほどウィリアムズ姉妹の独壇場。
4大タイトルの決勝はすべて2人で独占。
彼女達に勝つ人は、男子か宇宙人女性か?と
思われるほど強かった。
ようやく、ベルギーのエナン、クライステルズが出てきて、
またしばらくするとシャラポアを始めとするロシア勢も対等。
少しずつ勢力図が変わり始めた。

でも、俺は違う考えだ。
ベルギー勢、ロシア勢は確かに力をつけて世界のテニス界
に旋風を巻き起こした。
でも、ウィリアムズ姉妹がナンバー1、2を奪われた理由は、
やはりバーンアウトであったに違いない。
アメリカンドリームを達成した2人にとって、
次の目標が設定できなかったのでは!

ハングリー精神を失ったアスリートはもろい。
今までテニスしかしなかった為に、
失った時間を取り返そうとするだろうし、
今までチャレンジできなかったことにも、
トライできるお金と時間もできたであろう。
ただ、今までやってきたテニスの時間をさいて。

ハングリー精神には2つのタイプがあると信じる。
1つは貧困を脱する為にてっとり早くスポーツを使って、
トップになりお金を得る
(これは親が子供にさせるケースも多い)。
もう1つは、どうしてもその道を極めて、
トップになりたいという気持ちを持ち続け夢を達成する。

昔は、テニスが出来る人のほとんどが裕福な人が多く、
2つめのエキスパートを目指すプレーヤーが、
ほとんどであったと思う。
現に男子のテニスで揺るぎない、絶対的な1位の座を
築きあげつつあるのがフェデラーである。
彼は1位になった今でも進化しようとしているように思える。

長々話したが、俺にとってセレーナが、
ノーシードで優勝したことは何の不思議もない。
シャラポアも確かに強くはなったが、
もろさを感じていたし、ボレー、フットワークでは、
大いに不満であった。
でも、精神力はずばぬけているが・・・。
ようやくセレーナは、エキスパートに成るために、
ハングリーになったのかも・・・!
フレンチが楽しみになった。

明日はいよいよ男子決勝戦。
信じられない快進撃のチリのゴンザレスがフェデラーを下すのか?
それとも、やはりフェデラーか!
楽しみ。
投稿者 西尾茂之 08:24 | コメント(0) | トラックバック(0)
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